FIELD MANUAL · ED. 01
ROOTLESSFARM // FIELD MANUAL
DOC №182SEC: LIGHTINGREV: 2026-05-19AI TRANSLATED

植物1株あたりの育成ライト消費電力は?実数値を使ったサイジングガイド

ワット数は間違った単位だが、誰もがそれで商品を選ぶ。ワットをPPFD、DLI、実際の光子数に変換する方法を、レタス・バジル・トマトなど作物別に解説する。

BY ROOTLESS FARM

要点

箱に書いてあるワット数は忘れよう。植物を育てる数値はµmol/J(効率)——消費1ワットあたりにランプが放出する使用可能な光子数だ。100Wのランプが2.7 µmol/Jなら270 µmol/sのPARを出す。同じ100Wで1.2 µmol/Jなら120 µmol/s。同じワット数でも光合成量は2倍以上違う。

わかりやすいサイジングの目安:葉物野菜には栽培面積1平方フィートあたり≥ 2.5 µmol/JのLEDで20〜30W。果菜類は35〜50W/ft²DLIスペクトルについては、リンク先の記事を参照。

「1株あたりのワット数」が間違った単位である理由

12インチのレタス1株と5フィートのトマト1株はどちらも「1株」だが、必要な総光子数は5倍異なる。水耕栽培の照明は栽培面積でスケールし、株数ではない。2×4フィートのテントに8株のレタス、4株のバジル、2株のトマトが入る——面積は同じ、ランプも同じでいい。

つまり実践的な問いは:1平方フィートの栽培面積あたり何ワットの高効率LEDが必要か?

簡単な計算式

チェーンはこうなる:ワット → µmol/s(PAR) → 栽培面積上のPPFD → 日長に対するDLI。

  • ワット(入力電力): ウォールメーターの読み値。箱の数値はしばしば「相当ワット数」。スペックシートを使うこと。
  • 効率(µmol/J): 1ジュールの電力あたりに放出されるランプの光子数。モダンLED:2.3〜3.0 µmol/J。旧型HPS:1.5〜1.8。安価なブルーパープルLED:1.0〜1.5。
  • PPF(µmol/s): ワット×効率。100Wで2.7 µmol/J = 270 µmol/s。
  • PPFD(µmol/m²/s): PPFをm²の照射栽培面積で割る。270 µmol/sのランプを0.4 m²(約4 ft²)に当てると≈ 675 µmol/m²/s(ロス前)。
  • DLI(mol/m²/day): PPFD × 日長(秒) ÷ 1,000,000。

DLI計算ツールで計算できる。以下は購入者向けのショートカット。

作物別のワット数目安(≥ 2.5 µmol/J LEDを使用)

作物目標PPFD(µmol/m²/s)日長DLI(mol/m²/day)W/ft²(LED)
マイクログリーン150〜25016時間9〜1412〜18
レタス、葉物野菜200〜30016時間12〜1720〜25
バジル、ハーブ300〜40016時間17〜2325〜32
イチゴ350〜50014時間18〜2530〜38
キュウリ400〜60014時間20〜3035〜45
トマト(生長期)400〜50016時間23〜2932〜40
トマト(結実期)600〜90012時間26〜3945〜55
ピーマン500〜70014時間25〜3540〜50

この数値の前提条件:

  • 効率2.5〜2.7 µmol/JのモダンLED。
  • キャノピー端と反射による約20%のロス。
  • ランプからキャノピーまで18〜24インチの距離。

旧型HPSや低効率LEDの場合、W/ft²に1.5〜1.8を掛ける。

計算例

キッチンカウンターに置くバターヘッドレタス1株。

  • 栽培面積:約0.5 ft²。
  • 目標:250 PPFD × 16時間 = 14 DLI。
  • 必要なLED:0.5 ft² × 22 W/ft² = 11 W。
  • 購入:2.5 µmol/Jの20Wデスク用育成ライト。完了。総費用2,500円程度。

レタスとハーブの2×2フィートテント。

  • 栽培面積:4 ft²。
  • 目標:250〜350 PPFD × 16時間 = 14〜20 DLI。
  • 必要なLED:4 ft² × 25 W/ft² = 実際の消費電力100 W。
  • 購入:2.7 µmol/JのクオンタムボードLED100W(Mars Hydro TS1000、Spider Farmer SF1000クラス)。

トマト2株(結実期)用の2×4フィートテント。

  • 栽培面積:8 ft²。
  • 目標:700 PPFD × 12時間 = 30 DLI。
  • 必要なLED:8 ft² × 50 W/ft² = 実際の消費電力400 W。
  • 購入:2.7+ µmol/JのLEDバーフィクスチャー400W(Spider Farmer SF4000、ViparSpectra XS4000クラス)。

効率が実際に意味すること

2つのランプがどちらも200Wを消費。ランプAは1.5 µmol/J、ランプBは2.7 µmol/J。

  • ランプA:300 µmol/s。葉物野菜約3 ft²をカバー。
  • ランプB:540 µmol/s。葉物野菜約6 ft²、または果菜類3 ft²をカバー。

同じワット数、同じ発熱、同じ電気代。安いランプは収穫のロスを考えると結局高い

実用的な効率の下限:2026年現在、2.3 µmol/J未満は買わないこと。それ以下は旧在庫か偽装表示のどちらかだ。

効率の確認方法

  • スペックシートを最初に確認。 信頼できるブランドはPPF(µmol/s)、入力ワット数、µmol/Jを公開している。「相当ワット数」や「ルーメン」しか表示しないブランドは、育成ランプではなく家庭用ランプだ。
  • サードパーティテスト。 Migro、GrowLightMeter.com、PARsourceが独立した測定値を公開している。購入前に照合すること。
  • 不審な数値に注意。 400Wランプで4 µmol/Jという表示は世界記録クラスの効率であり、ほぼ確実に偽物だ。
  • PARマップ。 良いブランドは複数の吊り下げ高さで、意図したカバレッジエリア上のPPFDヒートマップを公開している。ヒートマップがない = データがない。

HPSがまだ機能する場合(そしてLEDが間違いの場合)

HPSは約1.7 µmol/Jでワット当たりのモダンLEDに劣る。しかし:

  • HPSはより多くの遠赤色とIRを放射——後期開花結実作物に有用。
  • HPSはキャノピーを加熱するため、寒冷な部屋では利点になることがある。
  • ワット当たりの設備費が低い(中古の600W HPS + バラスト = 約8,000円)。

暖房なしのガレージで冬にトマトを育てるなら、600W HPSが依然として正解の場合がある。それ以外のケースでは2026年においてLEDが勝る。

よくある間違い

  • 「光を広げるために」ランプを高く吊るしすぎる。 PPFDは距離の2乗に比例して低下する。36インチでのランプは24インチと比較して約半分のPPFDしか出さない。仮定せず測定すること。
  • 合計ワット数を買うがPPFDマップを確認しない。 16 ft²上の「500W LED」は、光学系によって400 PPFDか250 PPFDかが異なる。PARマップを要求すること。
  • 「相当ワット数」を実際の消費電力と混同する。 壁から200Wを引く「1000W LED」は200Wのランプだ。それだけ。
  • 果菜類に対してランプが小さすぎる。 トマトとピーマンは光子を大量に消費する。レタス用のサイズのランプではビー玉大のトマトしか育たない。

次のステップ

特定のランプを選ぶなら、育成ライトの選び方を参照。照射量の計算はPPFDとDLIの解説を読んで、DLI計算ツールに数値を入力してみよう。スペクトルについては水耕栽培のための光スペクトルを参照。

FAQ

4 entries
Q01植物1株あたり何ワットのLEDが必要ですか?
不適切な質問だが、実用的な答えとしては、葉物野菜には有効LEDの20〜30W(2.5+ µmol/J)を1平方フィート当たり、果菜類には35〜50W/ft²が目安。株数より栽培面積が重要。
Q021000W HPSと1000W LEDは同じですか?
ワット数は同じ。しかし使える光子数は異なる。2.7 µmol/JのモダンLEDは、1.7 µmol/Jの1000W HPSより約50%多くのPARを出す。同じワット数のLEDはHPSの1.5倍の性能がある。
Q03フルスペクトルが必要ですか?それともショップ用LEDでいいですか?
安価な5000Kショップ用LEDは十分な数を集めて約12インチ以内に設置すればレタスやハーブに使える。150 PPFD未満では何も正常に育たない。球数でなくW/面積の計算で考えること。
Q04箱に300Wと書いてあるが、実際の消費電力は150Wです。どちらが正しいですか?
150W。ほとんどのLEDランプは「相当ワット数」またはダイオードのピークワット数で表示され、実際の消費電力ではない。Kill-A-Wattメーターを使うか、スペックシートの「入力電力」を確認すること。それが実際の数値。

Read next

3 related