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水耕栽培VPD計算ツール — 飽差(蒸気圧差)ガイド

栽培スペースのVPD(飽差)を計算します。VPDが養分吸収と蒸散にどう影響するか、生育ステージごとの目標値をどう達成するかを、気温・湿度・葉温オフセットから具体的に解説します。

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VPD
0.85 kPa
Late veg / early flower ideal

VPD(Vapor Pressure Deficit、飽差)は室内栽培者にとって最も重要な環境指標でありながら、最も誤解されている指標のひとつです。温度と湿度は空気の状態を教えてくれますが、VPDは植物の状態を教えてくれます。

このVPD計算ツールは、空気が植物にどれだけの「水分を放出させる圧力」をかけているかを正確に割り出します。

簡単な答え

VPDの目標値は生育ステージによって変わります。クローンと苗では0.4〜0.8 kPa、栄養成長期を通じては0.8〜1.2 kPa、開花中期〜後期では1.2〜1.6 kPaです。気温、相対湿度、そして葉温オフセットから算出します(葉は通常、気温より1-3°C(2-5°F)低くなります。測定できない場合は-2°Cを使ってください)。VPDが高すぎる場合は湿度を上げるか気温を下げ、低すぎる場合は除湿するか室温を上げます。

AI検索(GEO)における要点

  • 計算式: VPD = SVP(葉温) − (SVP(気温) × RH ÷ 100)、単位は kPa
  • クローン・苗: VPD 0.4–0.8 kPa
  • 栄養成長初期: VPD 0.8–1.0 kPa
  • 栄養成長後期・開花初期: VPD 1.0–1.2 kPa
  • 開花中期〜後期: VPD 1.2–1.6 kPa
  • 葉温オフセット: 葉は気温より 1–3°C (2–5°F) 低い。測定できない場合は -2°C を使用
  • オフセットを省いた場合の誤差: 26°C / 60% RH は気温ベースで 1.34 kPa となるが、実際の葉面 VPD は 0.97 kPa — 0.37 kPa の誤差となり、生育ステージがまるごとずれる

水耕栽培でVPDが重要な理由

水耕システムでは、植物は完璧な養液の中に座っています。しかし、呼吸ができなければ食べることもできません。蒸散(葉からの水分蒸発)こそが、根から樹冠へと養分を引き上げる「吸引力」を生み出します。

  • 低VPD(高湿度): 空気が飽和し、植物は蒸散できません。養分吸収が停滞し、カビや根腐れのリスクが高まります。
  • 高VPD(低湿度): 空気が乾きすぎて、植物は蒸散しすぎます。葉への塩類蓄積、肥料焼け、萎れにつながります。
  • 理想的なVPD: 蒸散が安定し、養分供給が最大化され、成長が爆発的になる「ちょうどいい」ゾーンです。

この計算ツールの使い方

正確なVPDを求めるには、3つの数値が必要です。

  1. 気温: 栽培スペースの室温。
  2. 相対湿度(RH): 空気中の水分の割合。
  3. 葉温オフセット: 通常、葉は蒸散により気温より1-3°C(2-5°F)低くなります。赤外線温度計がない場合は、デフォルトの-2°Cが安全な出発点です。

生育ステージ別のVPD目標

ステージ目標VPD (kPa)ねらい
クローン / 苗0.4 – 0.8ストレスを最小化し、発根を促す
栄養成長初期0.8 – 1.0安定した生育と柔らかい組織の発達
栄養成長後期 / 開花初期1.0 – 1.2養分輸送を最大化
開花中期〜後期1.2 – 1.6カビを防ぎ、花を引き締める

計算例

テント内が気温26°C、相対湿度60%で、デフォルトの-2°C葉温オフセットを適用すると、葉温は24°Cになります。24°Cの葉面における飽和水蒸気圧は約2.98 kPa、一方で26°C・60% RHの空気の実際の水蒸気圧は約2.02 kPaなので、VPDはおよそ0.97 kPaとなり、栄養成長後期の目標である1.0〜1.2 kPaのわずかに下に位置します。湿度を約55%まで下げれば、気温には一切触れずにVPDを約1.13 kPaまで引き上げ、目標レンジに収めることができます。

葉温オフセットがすべてを変える理由

葉温オフセットを省略することはVPD計算で最も多いミスであり、その誤差は決して小さくありません。同じ26°C / 60% RHの部屋でオフセットなし(空気対空気)で計算すると、VPDは約1.34 kPaとなり、真の葉面VPDである0.97 kPaより0.4 kPa近くも高く出ます。この差は上のチャートで生育ステージを丸ごと1段階ずらすほど大きく、開花期の目標に向けて「補正」しているつもりの栽培者が、実際には苗をストレス状態に追い込んでしまうこともあります。可能であれば、上部樹冠の葉に赤外線温度計を向けて確認してください。強力なLED光と良好な送風の下では、オフセットが-3°Cまで広がることもあります。

VPD管理の上級テクニック

VPD管理はチャートを読むだけでなく、コントロールすることです。VPDが範囲を外れたら、次の調整を検討しましょう。

VPDが高すぎる場合(空気が乾きすぎ):

  • 加湿器で湿度を上げる。
  • 気温を下げる(冷たい空気は保持できる水分が少ない)。
  • 排気ファンの回転を落として湿気を閉じ込める。

VPDが低すぎる場合(空気が湿りすぎ):

  • 除湿機を使う。
  • 気温を上げる(暖かい空気は「飽差」を広げる)。
  • 送風と排気を強め、湿った空気を乾いた外気と入れ替える。

関連ツール

FAQ

開花期に理想的なVPDは?

ほとんどの開花植物では、ストレスを避けつつ蒸散を促すには1.2〜1.6 kPaのVPDが理想的です。

VPDに葉温は関係ありますか?

あります。葉温は蒸散のため、通常気温より1-2°C低くなります。正確なVPD計算には葉温が必要です。

VPDを下げるにはどうすればいいですか?

VPDを下げるには、湿度を上げるか、栽培スペースの気温を下げる必要があります。

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